家庭菜園をしていると、料理で出た卵の殻を「捨てずに土づくりに使えないかな」と思うことがあります。
卵の殻は、主に炭酸カルシウムを含む素材です。そのため、家庭菜園では土づくりの補助として再利用されることがあります。
ただし、卵の殻はそのまま土に置けばすぐに効く肥料ではありません。白身や薄皮が残ったままだと、におい、虫、カビの原因になることもあります。
この記事では、卵の殻を家庭菜園で使う前の基本手順を、洗う・乾かす・砕くの流れで整理します。
※この記事は、卵の殻を使った効果や収穫量の変化を断定するものではありません。実際に使う場合は、育てている植物や土の状態に合わせて、少量から試してください。
卵の殻を家庭菜園で使う前に、基本的な考え方や注意点を先に確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 家庭菜園で卵の殻は使える?肥料にする前の注意点と基本の考え方
卵の殻をそのまま使わない方がよい理由
料理のあとに出た卵の殻を、そのまま土にまくのはおすすめしにくいです。
理由は、殻の内側に白身や薄皮が残っていることがあるからです。
残った有機物は、時間がたつとにおいやカビの原因になることがあります。また、虫が寄ってくるきっかけになる場合もあります。
特に、プランターや室内の鉢植えでは、土の量が少なく、においや虫が気になりやすいです。
卵の殻を使うなら、まずは洗って乾かしてから使う方が安心です。
手順1:卵の殻を水で洗う
まず、卵の殻の内側を水で洗います。
内側に残った白身のぬめりを落とすように、軽くすすぎます。
薄皮は無理にすべて取らなくてもよいですが、取れる範囲で取り除いておくと、乾きやすくなります。
洗ったあとは、ザルやキッチンペーパーの上に置いて水気を切ります。
手順2:しっかり乾かす
洗った卵の殻は、しっかり乾かします。
乾燥が足りないと、保存中ににおいやカビが出ることがあります。
乾かす方法は、たとえば次のようなものがあります。
- 天日干しする
- 風通しのよい場所で乾かす
- フライパンで軽く乾煎りする
- オーブンの余熱などで乾かす
加熱する場合は、やけどや焦げつきに注意してください。完全な殺菌を保証するものではないため、「乾かしやすくするための方法」と考えるとよいです。
乾いた卵の殻は、手で触るとパリッと割れやすくなります。
手順3:できるだけ細かく砕く
乾いた卵の殻は、できるだけ細かく砕きます。
大きなかけらのままだと、土になじむまで時間がかかります。
細かくする方法は、次のようなものがあります。
- 厚手の袋に入れてめん棒で砕く
- すり鉢でする
- 使わないミルなどで細かくする
家庭で無理なくできる範囲で大丈夫です。
粉のように細かくできれば土に混ざりやすくなりますが、道具がない場合は、できるだけ小さく砕くだけでも扱いやすくなります。
卵の殻を土に混ぜるときの考え方
卵の殻は、土づくりの補助として少量を混ぜる使い方が向いています。
「たくさん入れればよく効く」と考えるのは避けた方が安心です。
使う場合は、次の点を意識します。
- 一度にたくさん入れない
- 同じ鉢に何度も入れすぎない
- 土とよく混ぜる
- 株元に山盛りにしない
- 植物の様子を見ながら使う
特にプランターは土の量が限られているため、入れすぎには注意します。
酸性を好む植物には注意
卵の殻は、土をアルカリ性寄りに傾ける可能性があります。
そのため、酸性の土を好む植物には向かない場合があります。
たとえば、ブルーベリー、ツツジ、サツキなどは酸性寄りの土を好む植物として知られています。
こうした植物には、自己判断で卵の殻を入れすぎないようにしましょう。
虫よけ目的では過信しない
卵の殻を粗く砕いてまくと、虫よけになると言われることがあります。
ただし、卵の殻だけで害虫を防げるとは考えない方がよいです。
虫対策をする場合は、防虫ネットを使ったり、株元を観察したり、被害が出た葉や土の状態を確認したりすることも大切です。
卵の殻は、あくまで補助的な使い方として考えると無理がありません。
保存するときの注意点
乾かした卵の殻をすぐに使わない場合は、湿気を避けて保存します。
保存するときは、次の点に注意します。
- しっかり乾かしてから保存する
- 湿気の少ない場所に置く
- においが出たものは使わない
- カビが見えたものは使わない
少しでも不安がある場合は、無理に使わない方が安心です。
まとめ
卵の殻を家庭菜園で使う場合は、そのまま土にまくのではなく、洗う、乾かす、細かく砕くという準備をしてから使うのがおすすめです。
卵の殻は、主に炭酸カルシウムを含む素材ですが、すぐに効く肥料ではありません。
使うときは、土づくりの補助として少量から試し、におい、虫、カビ、入れすぎに注意しましょう。
また、酸性の土を好む植物には合わない場合があります。
家庭から出る卵の殻を活用するなら、万能な肥料としてではなく、無理なく使える再利用素材として考えると安心です。
